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戦記冒険小説企画 兵器デザイン案の公開

前回blogに紹介の企画用に作成した架空兵器デザイン案をご紹介します。
これから戦記冒険小説作品を作りたいとお考えの方が、イラストレーターさんらとの共同作業で質の高い兵器デザインを考案していくのに、参考になるかと思います。

下掲載は陸軍三式戦闘機を元にジェットエンジン搭載機とし、奥の物は計画機Messerschmitt Me109TLのコンセプトを導入したもの、手前の物は同じく計画機Messerschmitt Me262HGⅠ/ⅡのデザインをMixしたものです。

噴進式飛燕

私たちがデザインするに当たって気をつける点は、「或る兵器を発想の原点とし、それに他の或る兵器意匠や兵器コンセプトを投入することによって、新しい兵器を創造する」という部分にあります。

この理由は二つあります。
一つは、異質なもの同士を掛け合わせることで見慣れた筈の物に対する違和感を強調し、不思議なテイストを醸し出させる、という狙いです。
もう一つは、リアリティのあるディティール同士の融合により、全体で見れば異様なものでありながら、ディティールの現実感によって空想に過ぎる風味を打ち消す、という狙いです。
或る物同士の組み合わせは、イラストレーターさんや作図担当者さんへのスタイリングコンセプト提示=どういうものが欲しいのかの確実な理解を目的とする、のにも大いに役立ちます。
ディティールや全体の纏め方という点で、イメージが食い違うというのを防止することへ大いに役立つのです。

下掲載は、前blogで紹介の企画案『蒼海の艦隊帝国』用に作成した水上戦闘機"ヨルムンガンド"デザインで、Heinkel He162戦闘機のディティールを水上機にアレンジしたものです。

噴進式飛燕

1950年代以降に計画された試作ジェット水上機のエンジンレイアウトが、全て機体上面へ設置されているのと、He162のそれが似ていることを発想の拠り所としています。
これは、先に「ジェット水上機」という文芸上のコンセプトが先にあって、それから物語より後の時代に作られた同種機体のデザイン構成を観察し、戦時中のもので、デザイン上変化させずらい前記要素を持った機体を探したらHe162だった、という逆説的な発想によって形にしたものです。


こういう企画に終わった作品のそれだけでなく、私たちが世に出した作品の中に搭乗する架空機も、同様の発想でデザインを行ったものが多数あります。
『女皇の帝国』に登場するオートジャイロ"海兎"は、当初"震電"をオートジャイロ化すると考えていましたが、それでは時代設定的に先進的過ぎるということで、「零戦の胴体を前後逆にする」という発想に切り替えて、適度なクラシック感を演出しました。
戦闘機"極光"は、米試作機"XF5U"に"百式司偵"の機首を載せて、和風デザインテイストを演出したものです。

『女皇の帝国4』では、米の著名な四発爆撃機に日本製爆撃機のディティールデザインテイストを投入し、更に発動機レイアウトへちょっとした工夫を入れて、適度な先進性をアレンジしてみました。

『女皇の帝国 内親王那子様の冒険4』は2009年11月20日頃、発売です。
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